ジョン・コンスタブルは、ロマン派の伝統を受け継ぐ19世紀のイギリスの画家である。カンスタブルと表記することもある。
同時代のウィリアム・ターナー(コンスタブルより1歳年長)とともに、19世紀イギリスを代表する風景画家である。西洋絵画の歴史においては神話、聖書のエピソード、歴史上の大事件や偉人などをテーマとした「歴史画」が常に上位におかれ、「風景」は歴史画や物語の背景としての意味しか持っていなかった。17世紀オランダでは風景画が発達したが、ヨーロッパ全土で風景画が市民権を得るにはフランスのバルビゾン派、イギリスのターナーやコンスタブルが登場する19世紀を待たねばならなかった。